コラム1 オフィス家具と健康
1日の半分近くを過ごすオフィスでのデスクやイスの選び方が、健康を左右します。
どんな仕事にもパソコンを使った作業が欠かせなくなりました。しかし、長時間パソコンに向かうことで、肩こりや腰痛、視力が落ちるなどの、健康への影響は避けられません。しかし、適切なオフィス家具を使うことで、働く人の負担は軽くなります。
肩こりや目の疲れはデスクワークが原因
デスクワークが多ければ多いほど、慢性的な肩こりや腰痛などに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
旧労働省が平成10年に行った調査によれば、パソコンを使った作業を行う人のうち、身体的疲労を感じている人は77.6%、精神的疲労を感じている人は36.3%にも上っているそうです。しかし、オフィス家具の使い方ひとつで、健康への影響はかなり緩和されるのです。
チェアーとデスクの高さを調整
それでは、どんなオフィス家具を選べばよいのでしょう。オフィスにおける、デスクやチェアー、パソコンの使い方や健康管理などについて、厚生労働省が「新VDT作業ガイドライン」として、ガイドラインを設けています。
※VDT=Visual Display Terminals:主にパソコンや情報携帯端末を利用した作業のこと。
『VDT作業ガイドライン』によると、チェアーについては、作業する人の好みや体形に合わせて、適切に調整できるものがよい、とされています。高さやリクライニングの角度は、使う人が自由に調節できるようになっていればいいので、チェアーの高さやリクライニングの角度が変えられるなどの自由度の高いものが望ましいでしょう。
チェアーはガス圧で高さを自由に調節できるもの、リクライニング角度がレバーひとつで変えられるものがよいでしょう。ただ、同じ高さ、モデルの机を揃えるのが一般的ですから、机よりもイスの機能が決め手になると言えます。
作業中のリフレッシュタイムも忘れずに
このほか、オフィス家具とは直接の関係はありませんが、次のような方法もあわせて行うとよいでしょう。
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照明
天井の照明の明かりがディスプレイに照り返さないかどうか、まぶしくて見てられないといった状態にならないようにしましょう。
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リフレッシュ
作業は長く続けず、必ず小休止を入れる。連続した作業は1時間を超えないようにして、途中で10分〜15分の小休止時間をとること。遠くを見たり、疲れた部位のストレッチを行い身体をほぐしましょう。
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疲れ目を防ぐために
ディスプレイからの視距離が40cmになるように保ちましょう。視力が悪く、メガネをかけている人は、パソコン作業用のメガネを作るとよいでしょう。
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2016/10/17 更新